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桶川ストーカー事件(重大ストーカー事件)

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探偵業届出証明:東京都公安委員会第30170054号
tel:08008886669
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桶川ストーカー殺人事件とは

平成11年に埼玉県桶川市で発生した、「ストーカー規制法」ができるきっかけとなったことでも知られる、日本のストーカー事件史上最も有名なストーカー殺人事件


ストーカー規制法gif

この凄惨な事件をきっかけに「ストーカー行為等の規制等に関する法律」(通称:ストーカー規制法)が制定されたことでも知られています。

特にこの事件では「ストーカー規制法」がない時代だったとはいえ、警察のあまりにズサンな対応が「殺人事件」という最悪の事態を招いたとしてマスコミに取り上げられたこともあり、多くの警察関係者が処分される事態となった。


事件概要

平成11年10月26日午後0時53分。

桶川ストーカー殺人事件現場イメージgif埼玉県のJR桶川駅前のスーパーマーケット「桶川マイン」1階入口近くで若い女性が何者かに刺される。

人通りの多い白昼の事件であったが、犯人は現場から逃走し、被害者はすぐに病院に搬送されたが出血多量で亡くなられた。

事件の第一報はこんなニュースでした。ストーカーの意味はもちろん、ストーカーという言葉自体がまだ世間一般に認知されていうなかった当時、多くの方が「通り魔かな・・・」と感じたことでしょう。しかし捜査が進むにつれ、この殺人事件の背景とともに「ストーカー」という恐ろしい存在も明らかになってきます。


犯行に至る過程

事件はどこにでもあるような男女の出会いから始まる。
平成11年1月6日、埼玉県内のゲームセンターで友人と一緒にいた被害者の猪野詩織さん(21歳)が、小松和人(当時26歳)に声をかけられたことがきっかけで交際がスタート。

当時「和人」は本名を隠して「誠」と名乗り、年齢も23歳と偽っていたほか、実際は東京池袋で実兄(武史)と共同経営で複数の風俗店を経営していることも隠し、自動車販売などを手がける青年実業家を騙っていた。

複数の風俗店の経営で多額利益をあげていた和人は、交際まもなく高級ブランドのプレゼントを贈るようになる。

あまりに高額のプレゼントに詩織さんが受け取りを拒否すると、ひと目もはばからず怒鳴りつけるなど暴力的な一面も覗かせたり、携帯電話の番号しか教えていないはずなのに自宅に電話をかけてくるなど、次第に詩織さんは和人との交際に不安を抱くようになる。

3月に入り和人の住むというマンションに遊びに行くが、室内にビデオカメラが隠されていたことに気づきこれ詩織さんが問いただすと、詩織さんの顔スレスレに壁を何度も殴りつけるなど激怒。

こういったことから徐々に和人の暴力的な恐ろしい面を知ることとなり、詩織は和人と別れることを決意するが、別れを告げる詩織に対し和人は「俺に逆らうな」「俺から逃げられると思うな」などと脅し、交際の継続を強要。

そんな和人の言動に「殺されるかもしれない」と、恐怖を抱いた詩織は、仲の良い先輩に事のいきさつを説明した上で「私が殺されたら犯人はこの人」と和人のことを伝えている。

3月末改めて別れるように和人に話をするが、詩織さんばかりか家族全員に危害を加えることをほのめかした上「金で動く人間はいくらでもいる」などと脅迫して交際の継続を強要。

詩織さんはこの後も機会を見て何度も別れを切り出すが、和人はその度に脅迫して交際の継続を強要。

ついには和人と兄の武史、知人の三人でしおりさんの自宅に押しかけ、でっち上げた話で金銭を要求。詩織の父親が毅然として追い返し事なきを得た。

この特の様子をこっそり録音していた詩織は翌日上尾署にテープを持参して相談に訪れるが、対応した署員は「民事ギリギリだね」「これは事件にはならない」と、事件として対応しなかった。

その後も嫌がらせが続き、上尾署に相談に訪れるが「プレゼントもらっているんだから・・」「これは男女の問題だから立ち入れないんですよ」と事件として対応できないとする対応に変わることはなかった。

7月には詩織の自宅や学校、父親の勤務先に300枚もの事実無根の中傷ビラが撒かれ、改めて名誉毀損で告訴するも、対応した署員は証拠として持参した中傷ビラを見て「いい紙を使ってますね」とか、「娘さんの試験が終わってからでいいのでは?」などといい加減な対応に終始する。

ストーカー規制法のなかった当時、民事不介入の原則があるとは言え、明らかにその域を超えるような状況でさえも痴話喧嘩として取り合わなかった警察の対応は後に大きな波紋を呼ぶこととなります。

8月には再び父親の勤務先に800枚もの誹謗中傷の手紙が届く。

9月、上尾署員が詩織さん宅に訪れ、対応した母親に「告訴を取り下げてくれませんか?」「告訴は犯人が捕まってからでも簡単に出すことができます」と嘘をつき、告訴の取り下げを要請する。

刑事訴訟法では一度取り下げた告訴は二度とすることができないことになっていますので、この署員が言ったことは明らかに嘘。

母は断固として告訴の取り下げを拒むが、残念ながら告訴は既に上尾署員によって被害届に改ざんされていた。

署員がこういった行動をとった理由は、未処理の告訴件数が増えると、上尾署の成績が下がること、告訴は必ず送検しなくてはならないが、被害届は本人同士の話し合いなどで決着すれば必ずしも送検しなくても良いといった理由があり、被害相談への対応ばかりかこういった成績優先の自分中心的な署員の対応が後に大きな問題となります。

その後も嫌がらせは続き、詩織さんやその家族が被害や不安を訴えているにもかかわらず、警察の対応は一向に変わらず事件当日を迎えることとなる。


和人は兄の武史に詩織さんの殺害を相談。

10月26日、武史に詩織さん殺害を依頼された実行犯の久保田祥史を含む3人が桶川に向かった。

実行犯以外の二人は詩織さんの自宅監視役と運転手。

午後0時53分。

自宅を監視していた仲間から連絡を受けた久保田が、JR桶川駅近くで自転車を降りた詩織さんの右脇腹と左胸部を刺して逃亡。

詩織さんは上尾中央綜合病院に搬送されるが出血多量で亡くなられた。


しかし、事件はこれでは終わらなかった。

事件後、上尾署に設置された捜査本部は記者会見を開くが、報道陣を前に捜査一課長代理は半笑いで事件の概要を説明する姿は異常としか言いようがない。

さらに、事件当日の詩織さんの服装等を「バックはプラダ」「時計はグッチ」などと意図的と捉えることができるような詳しい説明をしたことで、マスコミ各社にブランド嗜好の派手な女性といった印象の報道がなされたあげく、「ブランド依存症の女性」「キャバクラ嬢」「風俗嬢だった・・」などとデマまで流れ、殺害に至った経緯には詩織さんにも問題があったかのように報道された。


そんな中、写真週刊誌「フォーカス」の記者が、詩織さんのご両親に取材。

ご両親の話によって事件の実態を知った記者は警察の捜査に疑問を感じ、独自に調査をした結果、警察よりも先に実行犯の潜伏先を特定し写真を「フォーカス」で発表。

これを受けて警察が実行犯を逮捕するといった、警察は後手後手の対応となる。

問題の小松和人は北海道に逃亡していたが、翌年1月16日、屈斜路湖で死体で発見されるが、遺書があったことから自殺と判断された。


事件後

兄の武史は直接実行犯に殺害を指示したことから主犯として無期懲役。

桶川ストーカー事件 判決gif実行犯の久保田には懲役18年、ほか二人には懲役15年が言い渡されているが、詩織さんの交際相手であり事件の根幹である和人は、名誉毀損罪の共犯が認定されたが、詩織さん殺人事件での立件は見送られた。


その後の民事訴訟では本件殺人犯は和人を介さなければ詩織さんとの接点がないことや、和人の攻撃性などから和人の殺人の責任が認定されたとはいえ、被害者感情を考えれば最後の最後まで理不尽極まりない事件と言えます。

この事件をきっかけに、自身の恋愛感情を基に常識では考えられない行動をとる「ストーカー」という存在が世に知らしめられることとなり、同時に「民事不介入」を理由に、防げたはずの凄惨な事件を止めることができなかった警察の対応と法の不備を改善するべく「ストーカー規制法」が制定されました。


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