ストーカー行為者と被害者のデータ
「現代ストーカーの実情 その1」に引き続き、このページではストーカー行為者や被害者などのデータから現代のストーカー事情を解説します。
ストーカー被害者の性別の年齢
データによると女性の被害者が90%以上。やはり圧倒的に女性の被害が多いようですが、件数で見てみると男性の被害も平成24年以降2000件以上ありますので、女性と比較すると少ないのですが決して少ないとはいえません。
続いて年齢を見てみましょう。やはり圧倒的に20代から30代が多くなります。
ストーカー行為者の性別と年齢
ストーカー行為者の性別と年齢のデータです。
性別に関しては被害者のデータと間逆になる筈ですが、ストーカー行為者に関しては性別不明が3%程あるのと極々少数ですが同姓もありうるということです。
続いて年齢を見てみると、20代から40代に集中しています。これは被害者の年齢が20代から30台に集中していることからも頷けます。驚くことに60代と70代で10%弱。人数にして2000人弱もいるというのはというのは驚きです。
被害者と加害者の関係
配偶者や交際相手(元を含む)で60%以上を占めていますが、逆に言えば40%は「それ以外」ということになります。
つまり、特別な関係にならずとも一方的な感情から被害にあうケースも多く、「面識なし」や「その他」(上記(注)参照)だけでも10%を超えるということは、誰でも被害にあう可能性があることを示しています。
ストーカー行為の動機
ストーカー行為の動機とは、どういった感情からストーカー行為に走ったかということです。
ストーカー規制法では「特定の者に対する恋愛感情その他の好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情」が動機でなければ適応されません。
したがって上記表の「ストーカー規制法に抵触しない動機」や「不明」に関しては、ストーカー事案として届出があったものの、ストーカー規制法上の「動機」に該当しないためここでは除外しましょう。
さて、本題の「動機」ですが、「好意の感情」が14324件に対し、「好意が満たされず怨恨の感情」が5085件(平成25年データ)ですので4件中1件は恨みによるストーキングということになります。
一般的なストーカーのイメージというと、何とか付き合いたいとか、振り向いてもらいたいといった思いからくるストーキングが多いようですが、その思いが通じないことから逆恨みに移行し、攻撃的なストーキングに転じているケースが如何に多いことかがわかります。
したがって、好意感情からくるストーキングを放置すると、理不尽な攻撃型のストーカーに変貌する危険性を常に警戒する必要があります。
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